食事のマナーが悪いと一気に印象を慝くしてしまう

食事に誘った後でお礼の電話を入れてくれるホステスが減った

自惚れもほどほどにするがよい。よいお客ほど、良き家庭がある。そんなに簡単に外泊出来るものでもない。ましてや恩人なのですそ。そして、ある意味では男性を観察する機会でもあり男を見定める目の勉強にもなる。チャンスをみすみす逃すことはない。第十一章ホステスは好き嫌いを無くそう。男でも女でも食べものの好き嫌いはない方が良い。特にホステスは余り好き嫌いが多いとシャレにならない。折角誘われて食事にいっても、アレが嫌いコレも嫌いでは結局誘った方が白けて次からお呼びがなくなる。

偏食というのは直せば治るものなのである、招待した側にとっておいしく物を食べてくれるとこんなに嬉しいことはない。おいしく食べることとガツガツしていることとは違う。客が食事に誘うのは好意を持っているからである。食事のあとホテルにしけ込みたい欲望のある場合もないではないが、それはその後の話の成行次第と思っている。鮨即ちホテルなどという早合点してはいけない。賢明な客は食事に誘って女を分析しようとしている。

一人だけ誘ったのに大勢連れてくるようではまず失格、二人でくれば普通、一人だけでくれば多少の好意は持っていると見てよいと考える。食事にはその人間の生活が出る。何でも食べなさいというので、アレコレと高そうな普段食べたことのないようなものを、この時とばかり選んで食べたのではお里が知れる。いくら招待されているからといっても相手の懐具合もひそかに計算してかかることである。「あんたこれ食べて大丈夫?」なんて聞くな、それこそ自尊心を傷つける。「僕はこれにするけど君は?」と聞かれて、「私もそれでいいわ」という手合いが多い。


功徳とは慈悲を施すことをいう。つまり相手を幸せにしようとして口説くのである。こんなありがたい話をちょっと自分の理想の男性像より遠いからという理由で、キリスト信者が仏様にでも頭を撫でられたようにマユをひそめるのはもったいない話である。でも好き嫌いは人間の自由であるからしようがない。思う人には思われず、とかくこの世の中はままにならないというのが現実である。

人を好きになるというのは自己主張であり、自己表現である。相手をこちらに向かせるのは、その自己主張を相手に認識させることである。しかしながら古来より女が自己主張をすることを嫌う男性社会の現状では、いかに上手に男に告白させるようにしむけるかということに女の知恵を最大限に発揮することが賢い女のやり方であり、女の幸せをつかみとる道でもある。

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